3人の神様の力が釣り合うことで、成り立つ世界がありました。
その神様たちは、全ての物事の始まりを司る『始神』と、全ての物事の終わりを司る『終神』といいました。
始神はふたり、終神はひとりおりました。
3人の仲はとても良く、協力しあって世界を創造していました。
彼らが創った世界は自然豊かで美しいものでしたが、さらに世界を発展させたいと考えました。そのためには意志を持つ「生命」が必要でした。
しかし、神さま達はまだ、そんな存在を創ったことがありません。3人はああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しました。
長い時間が経ちました。
彼らはついに生命を誕生させることに成功したのです。
その生命は、ひとりの小さな女の子でした。
女の子はよく食べよく遊びよく眠り、すくすくと成長しました。
3人の神さま達とも仲良く遊び、毎日笑顔で過ごしていました。
その姿に神さま達も思わず笑顔になり、心が温かくなりました。
そんな日々を過ごす中で、始神の一人である、女神様はこう思うようになりました。
『この子はとっても明るくて楽しい子。このまま、私たち以外の存在を知らずに命を終えてはいけない。もっと発展した世界で、色々な出会いや経験をしてほしい。』と。
女神様は、創造した自然豊かな世界に小さな小屋を用意しました。
小屋のなかにはふかふかのベッドを用意しました。
その小屋の窓から見える空には、星々が輝き、月が優しく光っていました。
「今日は、君はここで眠るんだよ。」
女神様が女の子に言いました。
女の子はふかふかのベッドに目を輝かせ、大喜びで飛び込みました。